Entries
ソラとコロンの旅 その16
ソラとコロンの旅 その16
お婆さんは、塩を手に入れて、色々な物を保存したようです。
「それじゃ、食料には不自由しないね」
「ああ、村にいる時とは大違いだよ」
「何が一番美味しいですか」
「何が・・か・・・、そうじゃのう」
お婆さんは、一寸考えるような素振りをして、
語り出しました。
ある時の事だ、
林の中を歩いていると、女が座ってたな。
又、捨てられた婆様か、何処のもんだろうかと、
近づいたら、何と、ワシんとこの嫁ごじゃねぇかよ。
「オメ、此処に何しに来た」
「え! ありゃぁ~・・・婆様ーー 、
まんだ、生きておらすたのすか・・・やんや たまげた」
「なんすてな、生きてて悪いか」
「ふだって、あれから20年もたってるべな」
「そうか、そんたにたったかや、ふんで・・オメはなんだ」
「オラも、捨てられたのさ、、まだ早え、稼げるって言ったのによ」

「そうかえ、ふだらば、バチ当たったんだべな、
ワシィを捨てた・・・バチがな」
「ほんにな、婆様・・許してケロ・・・」
婆さんは、自分を捨てた嫁も、同じように山に捨てられた事を、
話すのでした。
「そうでしたか・・、それは可愛そうなことだ、
で、その嫁さんも一緒に居るんですか」
「嫁・・、ああ嫁は な あっちにいるよ」
お婆さんは、嫁にいる所を案内するという。
【続く】

にほんブログ村

人気ブログランキングへ
お婆さんは、塩を手に入れて、色々な物を保存したようです。
「それじゃ、食料には不自由しないね」
「ああ、村にいる時とは大違いだよ」
「何が一番美味しいですか」
「何が・・か・・・、そうじゃのう」
お婆さんは、一寸考えるような素振りをして、
語り出しました。
ある時の事だ、
林の中を歩いていると、女が座ってたな。
又、捨てられた婆様か、何処のもんだろうかと、
近づいたら、何と、ワシんとこの嫁ごじゃねぇかよ。
「オメ、此処に何しに来た」
「え! ありゃぁ~・・・婆様ーー 、
まんだ、生きておらすたのすか・・・やんや たまげた」
「なんすてな、生きてて悪いか」
「ふだって、あれから20年もたってるべな」
「そうか、そんたにたったかや、ふんで・・オメはなんだ」
「オラも、捨てられたのさ、、まだ早え、稼げるって言ったのによ」

「そうかえ、ふだらば、バチ当たったんだべな、
ワシィを捨てた・・・バチがな」
「ほんにな、婆様・・許してケロ・・・」
婆さんは、自分を捨てた嫁も、同じように山に捨てられた事を、
話すのでした。
「そうでしたか・・、それは可愛そうなことだ、
で、その嫁さんも一緒に居るんですか」
「嫁・・、ああ嫁は な あっちにいるよ」
お婆さんは、嫁にいる所を案内するという。
【続く】

にほんブログ村

人気ブログランキングへ
スポンサーサイト
コメント
[C9426] 嫁も
- 2019-02-08 07:13
- 編集
[C9427] Re: 嫁も
> 愛新覚羅 さんへ
生存者がいて、団結する。
そんな物語がありました。
自発的に村を離れて、別な所で生活をする。
代官所の目の届かない、隠れ里で、
税の徴収がない、全く自分達だけの世界・・。
しかしながら、怪しまれ、隠密の捜索が入る。
と、いうような。
生存者がいて、団結する。
そんな物語がありました。
自発的に村を離れて、別な所で生活をする。
代官所の目の届かない、隠れ里で、
税の徴収がない、全く自分達だけの世界・・。
しかしながら、怪しまれ、隠密の捜索が入る。
と、いうような。
- 2019-02-08 22:51
- 編集
コメントの投稿
トラックバック
- トラックバック URL
- http://iwatetsuchy.blog.fc2.com/tb.php/2594-05c4e571
- この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
おはよう御座います。
何と嫁さんもですか。ということは他にも生存者がいるのかも知れませんね。
その人達が団結したら強そうです。
愛新覚羅