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産直裏話 その6 バックヤードでの涙あり
岩手町道の駅石神の丘の産直の野菜準備室(通称、バックヤード)には、
毎朝、生産者が野菜を持ってやって来ます。
ある日の事、女性同士が会話をしていました。
まあ、日常の普通にある事なのですが、
どうも、話しが静かにシンミリなので、つい聞き耳を立ててしまいました。
で、一人の方が、顔を覆って泣いてるのです。
「ありゃ~・・、何・・・かな・・」

「元気出してね・・・、頑張るのよ」
「うん、私・・・、私・・・強く、生きるよ・・・」
片方の人は、Mさんで、どうやら励ましてる風です。
顔を覆ってるのは、S さんのようです。
私は、その場をそーっと、離れて行きました。
何があったのだろうか・・・と、思ったものです。
後日、知り得た事を整理すると、
S さんは、東南アジア出身の方で、この地の農家の嫁になりました。
もう、20年以上にはなるでしょう。
で、産直が出来て会員となり、皆とも友達になっています。
所が、ご亭主が、亡くなったそうです。
それで、あの場の事が、理解できました。
明るい方でね、いつぞやの私が役員をしていた頃の研修で、
秋田県の産直を回っていた時に、
「次、北海道に生きたーーい」
と、言ってたのを思い出します。
「げっ・・、北海道・・、一寸、遠いな、日帰りの研修じゃ無理だな」
などと、思ったものでした。
数年後に、新幹線を利用した北海道の函館への研修が実現しました。
もし、参加していれば喜んでくれたものと思います。
因みに、私はこれには不参加でした。
まあ・・・すね、人の一生は分からないものです。異国の地からやってきて、
暮らすってのは、何かと大変だろうと思いますね。
言葉もね、気候も、食べ物も、この地に合わせなくちゃいけない。
そういえば、彼女は、キャベツの事を
「玉菜」(たまな)
って、言っていたな。
「玉菜が、順調に育ってる」 って。
最近は、キャベツの事をタマナとは、云わなくなったからね、
云うのは我々の年代以上の人達だから、きっと、ご亭主とか家に住む、
お爺ちゃんとかお婆ちゃんの言うのを覚えたのだろうと。
で、あれば彼女は、すっかりこの地の人になっているのだ。
持ち前の明るさで、頑張ってや・・・。

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毎朝、生産者が野菜を持ってやって来ます。
ある日の事、女性同士が会話をしていました。
まあ、日常の普通にある事なのですが、
どうも、話しが静かにシンミリなので、つい聞き耳を立ててしまいました。
で、一人の方が、顔を覆って泣いてるのです。
「ありゃ~・・、何・・・かな・・」

「元気出してね・・・、頑張るのよ」
「うん、私・・・、私・・・強く、生きるよ・・・」
片方の人は、Mさんで、どうやら励ましてる風です。
顔を覆ってるのは、S さんのようです。
私は、その場をそーっと、離れて行きました。
何があったのだろうか・・・と、思ったものです。
後日、知り得た事を整理すると、
S さんは、東南アジア出身の方で、この地の農家の嫁になりました。
もう、20年以上にはなるでしょう。
で、産直が出来て会員となり、皆とも友達になっています。
所が、ご亭主が、亡くなったそうです。
それで、あの場の事が、理解できました。
明るい方でね、いつぞやの私が役員をしていた頃の研修で、
秋田県の産直を回っていた時に、
「次、北海道に生きたーーい」
と、言ってたのを思い出します。
「げっ・・、北海道・・、一寸、遠いな、日帰りの研修じゃ無理だな」
などと、思ったものでした。
数年後に、新幹線を利用した北海道の函館への研修が実現しました。
もし、参加していれば喜んでくれたものと思います。
因みに、私はこれには不参加でした。
まあ・・・すね、人の一生は分からないものです。異国の地からやってきて、
暮らすってのは、何かと大変だろうと思いますね。
言葉もね、気候も、食べ物も、この地に合わせなくちゃいけない。
そういえば、彼女は、キャベツの事を
「玉菜」(たまな)
って、言っていたな。
「玉菜が、順調に育ってる」 って。
最近は、キャベツの事をタマナとは、云わなくなったからね、
云うのは我々の年代以上の人達だから、きっと、ご亭主とか家に住む、
お爺ちゃんとかお婆ちゃんの言うのを覚えたのだろうと。
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