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童話:行者ニンニク姫

行者ニンニク姫
行者ニンニク姫

この村には、その昔な
めんこい娘がいたとさ。
アツ子と云う女ゴだったとよ。

ある時に、城の殿様が、
「何処ぞに、美しい娘はいないかな」
と、言ったんどさ。

それならばって、お代官様が、
アツ子の家までやって来て、
連れていったどさ。

お父つぁん達が、代官所に押し掛けて
「アツ子を返してけれ」
って、頼んでも駄目だたったと。

アツコ子は、城に上がる為に
作法を教えられていたど。

アツ子は村の、平助に

「行者ニンニク取って来てけろ」
って、頼んだと。

平助は沢さ生えてる行者ニンニクを取ってきて
アツ子さ、渡したど。

アツ子は、着たこともないような
着物を着せられて城さ連れていかれたど。

城に入ると、早速殿様が迎えに来たど。

「これはこれは、誠に美しい姫よ」
と、言って大喜びだったと。

早速床入りで、アツ子は、
布団に入り、殿を待っていたど。

「待たせたな、姫や」

と言って、殿さまが部屋に入ってきたど。

布団に手をかけた時に、アツ子は
屁を、プーとこいたど。
この匂いが臭かったこと。

殿さまは、

「何だこの匂いは、たまらね・・」

と、言って、出て行ったど。

アツ子は、平助から貰った、
行者ニンニクを食っていたんだと。

しばらくして、又、床入りがあったんだと。
殿様も、

「姫も、初めてだし緊張したんだろな、
まあ、よしよし今度は大丈夫だろう」

と、言って部屋さ入って来たど。

布団に潜り込もうとした時に
アツ子は、思いっきり屁をこいたど。

「臭ーッ、わー、たまらん・・」

と言って、殿様は這い出したど。

匂いは、部屋から城中に広がって、
大騒ぎになったど。

「こんな、臭い屁ををする姫はおいておけない」

と言って、村さ返されたど。

アツ子はやがて、平助と一緒になったど。
春になると、沢から行者ニンニクを取ってきて、

「ああ、うまいな」

と、言っては食べて、
二人で、思いっきり屁をこいたんどさ。








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大坊峠のツッチー

Author:大坊峠のツッチー
岩手県は北緯40°に位置する岩手町から地域の情報を発信します。山里で農業を営み、昭和26年生まれの人生と、方言による創作小話・童話を綴ります。尚、作品は著作権とし、無断使用はお断りします。

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