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コロンとソラのタイムスリップ 第3編 9

婆さんに、笑顔が出ると、コロンもソラも、

落ち着きます。

「ああよかった・・・」

「そうだよ、今はさ、一人じゃないよ、ボク達もいるからさ」

コrンとソラは、婆さんに寄り添うのでした。
コロンとソラのタイムスリップ 第3編 19
「ねえお婆ちゃん、他の人は、どうしたの」

「そうだね・・ほら小一郎のお父さんや母さんとかさ」

「うーん、それを語るのかい・・・」

「うん、聞きたい・・きっと優しいお父さんとお母さんだったろうな」

「ほら、小一郎の弟だっけ、それも知りたいな」

婆さんは、また静かに語りだしました。

小一郎のお父さんは、松太郎と言ってな、嫁はウメじゃった。

小一郎の弟は竹次郎さ」

「へーー、それで・・・」

「松太郎もウメは仲が良くてな、それに働き者だった」
コロンとソラのタイムスリップ 第3編 22
「オラは、竹次郎の相手をしてなや、

良くなついてくれた。

あの頃が、思えば一番良かったかな・・・・」

「ふーん、松太郎にウメさんか、竹次郎・・・」

「よく解かんないけど、松竹梅だね」

「じゃお婆ちゃんの名前は、何と言うの」

「オレかい、キクだよ」

「へっへへ・・やっぱり・・」

「お目出度い、家なんだね」

「それがね・・、そうじゃないのさ」


【続く】
さて、お目出度い家にしたかったのに、どうしたんだろう。

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コロンとソラのタイムスリップ 第3編 8

婆さんの孫の小一郎は、大変利発な子なそうでしたね。

でも一寸口ごもりました。

コロンが聞きます。

「小一郎ちゃんがどうかしたの」

「それが・・、ある時だね、寺の坊さんが来たんだね。

坊さんが小一郎を見て、気に入ったんだな」

「坊さんが、小一郎ちゃんを」

「そうなんだ、この子は賢そうだから、寺で勉強させようって」

「ふーん、お寺って勉強するんだ」

「まあ、預けた場合は勉強だけじゃないけど・・・」

「他にも何かやるんだ」

「ああ、掃除とかね、洗濯もあるだろうし、順番で料理番もやるだろうし」
コロンとソラのタイムスリップ 第3編 17
「それで、坊さんについて行ったんだ」

「坊さんが来るたびに、小一郎の成長を話してくれるんだ、

読み書きができるようになったとか、帳簿をつけれるようになったとかな」

「へーー、読み書きができるってね、

ボクも習いたくなったよ」

「そう・・・、この辺で字を書けるとか読めるってのは、

そんなにいないから、オラ達の自慢だったよ」
コロンとソラのタイムスリップ 第3編 18
「婆ちゃんは、字を詠めるのかい」

「あ・・・まあ・・・やだね、イヤな事を聞くよ

オレ達は、字など習うってことは、無かったからな、

分からなかったよ」

「じゃさ、どうしてたの」

「手紙とか、書くことなかったから、まず必要はなかったよ、

もしも、必要な時は庄屋さんとかへ行って読んでもらったり、

書いてもらったりしてたもんだ」

「へーーそうなんだ」

「だけどな、何年かして小一郎が帰って来た時は、みんなして、

字を教わったもんだよ、オレも、いい歳だったけど、

一緒になって、習ったもんだ」

「ふーん、覚えれたんだ」

「いや・・、サッパリさ・・、だけど面白かったな、

物を覚えるって事は、楽しいもんだったよ」

婆さんは、少し笑顔が出るのでした。

【続く】

さて、この先は・・・。

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コロンとソラのタイムスリップ 第3編 7

コロントソラが作ったご馳走を食べた、婆さんは少し元気になって、

口を開くようになりました。

コロンとソラも、ホッとしました。

「ああ良かった、婆ちゃんが話しが出来て」

婆さんは、婆さんの家族がいた事を話してくれました。

「そうか、婆ちゃん家には、一杯住んでたんだね」

「それでさ、どうして今はいないの・・・」

婆さんは、また涙を流します。
コロンとソラのタイムスリップ 第3編 16
「婆ちゃん、泣かないでよ・・ねえ」

「ボク達さ、聞いてやるよ」

コロンとソラは、婆さんのひざ元に寄ります。

「そうかい、もう・・・、みんな忘れてしまいたい事なんだけどね、

目をつむると、思い出してしまうんだよ」

婆さんは、語り出します。

「上の孫は、小一郎と言ってな、そりゃ~利発な子だったよ」
コロンとソラのタイムスリップ 第3編 15
「利発って・・・」

「うーん、賢いと云うか、頭が良いと云うかね、

何でも、一寸聞くだけですぐ覚えてね・・・

ありゃ~ いい子だった」

「へーー、例えばどんな事をしたの」

「そうだね、スズメ取りなんか上手だったな・・」

ソラが、感心します。

「ボクも、スズメ取りたいけど、難しいもんね」

「ほう トト・・・いや、ソラちゃんとか言ったかい。

今でもスズメは良く来るから、取り方の練習をするといいよ」

「うん、そうする、オレも賢くなる」


「その小一郎がね・・・」

【続く】
さて、賢い小一郎が、どうしたのでしょうかね。


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コロンとソラのタイムスリップ 第3編 6

コロントソラは、婆さんにご馳走を作って上げました。

婆さんは、ゆっくりゆっくりと味わいました。

「いや~・・・、こんなうまいもんは、久しぶりだな」

「そう・・、良かったなあ、ソラ」

「うん、もっと食べていいよ、婆さん」
コロンとソラのタイムスリップ 第3編 13
「ああ・・、ありがとう、

でもね・・、こんなに食べたりしたら、あの世に行けなくなってしまうよ」

「どうして・・、食べてさ元気が出たらいけるじゃん」

「そうだよ、僕たちも一緒に行くからさ」

「ありゃ~・・、なんて言ったらいいのかね、困っちゃたね」

「婆さん・・、聞いていい」

「ああ、いいよ」

「婆さん、何で一人でいるの、他に誰かいないの」

「この家に、住んでるのは、オレ一人さ」

「ふーん、どうして」

「いや・・、ええとね、いたんだよ沢山」

「やっぱり・・どうしたの」

「いつ来るの」

「いや、あのね・・・」
コロンとソラのタイムスリップ 第3編 14
婆さんは、少しづつ、ゆっくりと話し始めるのでした。

オラの家には、息子夫婦と、孫がいたんだよ。

毎日、楽しかったな・・・。

婆さんは、涙をホロリと、流すのでした。

【続く】

ふーん、涙を流す婆さん・・・、せつないです。

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コロンとソラのタイムスリップ 第3編 5

ようやく、目を開けて話をしだした婆さんですが、

あの世とか死ぬとか言っています。

コロンとソラが、遊ぼうとしてもその場を動こうとしません。

これはきっと、腹が減ってるんだろうと、

コロントソラは、食べ物を探しに行くことにしたのでした。

「おーー 畑だ 畑だ」
コロントソラのタイムスリップ 第3編 10
「あるー あるー これ、大根だったね」

「これも、いい色してるね、取って行こう」

コロントソラは、とった野菜を持って、婆さんのいる家に帰ります。

「ヒャッホー  これ大きいぞーー」

「待てよ・・・これ持ちにくいよ」
コロントソラのタイムスリップ 第3編 11
コロントソラは、早速鍋に野菜を入れて、

ご馳走を作ります。

「婆さんや・・、ボク達がごちそう作るからね、

待っていてよ」

婆さんは、驚きます。

「おりゃ・・まあ・・ごちそう作ってくれるって、

たまげたことよ・・信じられない事だよ」


「まかしとけって・・、僕らもこんな事してみたかったんだ」

「そうそう・・楽しそうだもんね」

「ほらほら、ぐつぐつしてきた・・、もういいんじゃない」
コロンとソラのタイムスリップ 第3編 12
ソラが、婆さんにできた御馳走を差し出します。

「はい、婆さん・・、たくさん食べて元気を出してね」

「ほんとにね・・こんな事があっていいもんだかね」

婆さんは、コロンとソラが作ったご馳走を食べます。

「あら~・・美味いこと・・」

「そう、良かった」

「ありがとう・・コロンちゃんだっけ、それにソラちゃん」

婆さんは、ゆっくりゆっくり味をかみしめていただくのでした。


【続く】

さてね、婆さんは元気になるのでしょうか。


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プロフィール

大坊峠のツッチー

Author:大坊峠のツッチー
岩手県は北緯40°に位置する岩手町から地域の情報を発信します。山里で農業を営み、昭和26年生まれの人生と、方言による創作小話・童話を綴ります。尚、作品は著作権とし、無断使用はお断りします。

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