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コロンとソラの嫁っ子捜し その4 129

喜太郎が畑で働いていたので、驚いたり感心したり、

していると、男衆達の声がしてきました。

「本当か・・おいおい、喜太郎が嫁っ子を3人も連れて来たってさ」

「嘘じゃねえたら、ほれこっちだ」

「ハッハハハハ、寝てばっかりいる、アイツがさ、嫁っ子を連れて来るなんてさ」
コロンとソラの嫁っ子捜し その4 131
「そうだぜ、もし本当ならばさ・・・来た嫁が可哀そうだべな」

「まあ、しかしそんなもの好きもいるめぇよ」

喜太郎の親戚の元吉オジさんが、近所の若い衆を連れて、

やって来たのでした。

「おい、ほら見ろよ、あそこを・・・、娘っ子達がいるだろうに」

「え! どれ、本当だ・・それらしい人が沢山いる」

「ありゃ・・、喜太郎が畑で鍬もっている・・・、

どうなってんだーー」

【続く】

こりゃ、野次馬になるのかな。

元吉オジさん、おしゃべりな人だったのか。


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コロンとソラの嫁っ子捜し その4 128

畑に出て、一所懸命に働いていた喜太郎です。

コロンとソラが話しかけても、作業を止めようともしません。

これは、もうどうしたもんでしょう。

皆も、畑にやってきました。

驚いたのは、お父さん、お母さんです。

「おーー、喜太郎ーーー、おまえどうしたんだー」

「どうしたって、畑を耕して、いい作物を作っているべな」

「あらまあーー、そんな事を、おまえの口から聞くなんて・・・」

「何言ってんだい、農家はよ・・・休んでる暇などないんだよ」
コロンとソラの嫁っ子捜し その4 130
3人の娘達も、喜太郎の働く姿を見て感心です。

「喜太郎さーん、張り切ってるねーー」

「お父さんの言ってた姿と全然ちがうじゃん」

「それなら、お嫁さん貰えるかもねーーー」

クマさんも、そんな喜太郎をじっと見つめます。

【続く】

う・・・、こりゃ~・・・、喜太郎、イメージアップだね。

3人の娘達の誰かが胸をうたれてくれればいいんですけど。



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コロンとソラの嫁っ子捜し その4 127

喜太郎の姿がありません。

お父さん、お母さんと3人の娘達と、和やかな雰囲気が、

漂い出しているのに、肝心な喜太郎がいないとはね。

お父さんの顔が少し曇ります。

「あいつ・・、もしかして、布団に行って寝てんじゃないのか」

困ったもんだなと、見に行きます。

「あれ、いないな・・・何処へ行ったんだろう」

お母さんと、家の周りも見ますが、見当たりません。

「おかしいな・・・」

ワンワン

「オレ、探して来るきっと、山の方だよ」

ニャーン

「よし、オレも行くー」

コロンとソラが、外へ飛び出しました。
コロンとソラの嫁っ子捜し その4 128
ワンワン

「あれ! 畑に誰かいるぜ」

ニャーン

「あ! 本当だ・・・、喜太郎だぜ」

「何してんだい・・・おーい、喜太郎ーーー」

喜太郎は、畑で鍬を振って汗を掻いて働いてました。

一人、黙々とね。

ワンワン

「おーい、喜太郎・・、何してんだい、皆が、探してるぜ」

「何してるって・・、みりゃ分かるだろう、作物の手入れだよ」

ニャーン

「本当だ・・鍬使ってる」

「ああ・・、オレはなこれからしっかりと働こうって決めたんだよ、

遊んでなんかいられねえんだよ、おまえ達も手伝うか」

【続く】

レレレ・・・、すっかり変わった喜太郎になってしまったな。

ついに、心を入れ替えて、やる気を起こしたか。


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コロンとソラの嫁っ子捜し その4 126

喜太郎のお父さんは、大きな金の塊を見つけたのですが、

刃物で切り付けられたり、

無縁仏の土中から這い出る、亡霊達に追い回されて、

何とか逃げたのですが、金の石を落としてしまったのです。

来た道を、探したが見つかりませんでした。

不思議に、追いかけてきた亡霊達の姿もケハイも無かったのでした。

3人の娘達も聞き入ります。。

「あら~・・残念ね、不思議な事もあるものね」

「無縁仏の人達は、今でも金を捜してるって事ね、いやだ・・恐い」

「お父さん、金を落として良かったのかもしれないね」
コロンとソラの嫁っ子捜し その4 127
「そうなんじゃよ、ワシは、金とかは、人を狂わすって事に気付いたよ」

「狂わすの」

「ああ、金の取り合いで殺し合ったり、故郷を離れ、親を捨て、女房子供を捨て、

一攫千金の夢の果ては、草葉の土になるのだ」

「そうなんだー、楽して生きて行こうってのは、いけないね」

「だからな、貧乏だけど地道に働こうと決めているんだよ」

「いや~、お父さん・・、素晴らしい」

「喜太郎さん、それ、分かってんの」

「あれ、喜太郎さんがいないよ、何処へ行ったの」

【続く】

さて、喜太郎だね。

何してんだろ、娘達と、お父さんお母さんがいい雰囲気に

なっているってのに・

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コロンとソラの嫁っ子捜し その4 125

光る石を見つけた、喜太郎のお父さんの話です。

「ワシはもう、これは、金に間違いない、それもでっかい塊だ、

もう、体中震えたね」

3人の娘達も、金の石、それも大きな塊と聞いて、興奮です。

「わーー、すごーい」

「私、金とか、光る石とか見たことない」

「ワシは、大事に懐にしまって、さて、これをどうしようかと、考えたさ、

この位の大きさだったら、一生遊んでくらせるんじゃないか・・などとね」

「そ、そんな価値があるんだ」

「そしたらば、恐い顔をした人がいきなり近づいて、

『おい、おまえ、金を拾ったろう・・、それは俺のものだ、よこしな』
コロンとソラの嫁っ子捜し その4 125
と、言うのだ、飛んでもない事を言う奴だと、思ったのだが、いきなり刃物で切り付けてきた、

これは大変だと、一目散に逃げたんだ、

それがさ・・・・・逃げる途中で、次々と

『金を・・金を・・・と言って地面から這い出て来るんだな」

オレは、もう必死で走って逃げたよ」

「地面から這い出て来るの」

「ああ、そうなんだ、あの辺一帯は、無縁仏だらけだったのさ」

「ええ、なんで」

「金が取れるってんで、そこいら中から一攫千金を狙う者とか、

浮浪者が集まってきたらしい、それがそのまま、そこで、生涯を終えたらしいのだ」
コロンとソラの嫁っ子捜し その4 126
「そう、金を掘るとか見つけるってのは、大変な事なんですね」

「で、その金は、どうなったんですか」

「ふーん、それがね、かなりの距離を走って、この辺までくれば大丈夫だろうと、

一息ついて、懐に手を入れて見たら、その金の石が無くなっていたんだ」

「えーー、落としちゃった・・」

「こりゃ、いかんと、道を戻りながら探したけども、見つからなかったな」

「追いかけてきた人たちは」

「うーん、それもいなかった」

「不思議な話ね」

【続く】

そうか、そういう話だったのか。

実は、この私も金が見つかると言う川に行って、ザルで何度も

すくって探したことがある。

結局何も見つけれなかった。

もし、見つけていたら、亡霊たちに追いかけれらえていたかもしれないな。


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プロフィール

大坊峠のツッチー

Author:大坊峠のツッチー
岩手県は北緯40°に位置する岩手町から地域の情報を発信します。山里で農業を営み、昭和26年生まれの人生と、方言による創作小話・童話を綴ります。尚、作品は著作権とし、無断使用はお断りします。

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